元駐妻(転勤妻)・高校教員・通信制大学院修了・時々グルメ 日記

元バンコク駐妻で平成生まれ。現在は本帰国し高校教員に復帰しました。引っ越し回数も多くなり、やっと東京に戻ってきました。食べることが好きなため食べ物の写真が多めです!

「学校へ行く」こと

とある動画で、学校へ行こうとするが行けないという状況を小学生本人と母親が葛藤する場面をみた。
最終的に玄関で立ち止まる子に対し母親が「行かなくていいよ、戻っておいで」と言葉をかける。

私自身も小学生時代、学校へ行きたくない時期があった。担任との折り合いが悪く、女子特有の仲間関係も苦手だった。
「学校へ行きたくない」と母へ言うと「行くだけ行ってダメだったら戻って来なさい」と必ず言われた。

後に聞いた話だと、他の兄弟は学校を休ませてもエネルギーが回復すれば自然と登校する。
けれど、あなたの場合は一度休ませるとズルズルと休んでしまう性格と母から言われた。

実際、「ダメだったら戻っておいで」と言われ戻ったことはない。
給食を食べ最後の授業まで受けた。

私の母の対応が良かったのか悪かったのかはわからない。ただ、母はいつも自分の味方でいてくれるという安心感は薄かったと思う。
自己努力・自己研鑽・耐えること・我慢することの力は身に付いたと感じる。

どこまで寄り添い、どこで自立させるか。
それはとても難しい判断だと思う。

ただ不思議なことに、私自身は高校教員となり不登校や発達障がいの生徒を多く受け入れる学校で働いた。大学院の研究も不登校研究だ。

自分が苦しんだ点や経験したことが大人になってからの専門分野となっている。
何事も無駄にはならないとはこのことか。

批判を恐れずに言えば、学校には何がなんでも行った方がいいと私自身思わない。
ただ、スクールカウンセラー等、担任以外に相談できる人に相談をしたか?
外部機関も含めて。
学校に行かないという判断をしたら自宅でどのように過ごす方法があるか、利用できる外部機関や施設はあるか?
学習面を含め進学先の候補と検討はしたか?
これらの検討は必要になる。

難しい問題ではあるし家庭の考えや思想にもよるため一概には言えない。

そんな事を動画を見て思った。