ブックオフオンラインにて購入したもの。
17歳の少年が起した事件に関する書籍。
事件に至るまでの家庭環境や心理的要因等、詳細に記されている。少年に関わりがあったフリースクール・担任・職場の社長からの言葉もあり具体的にイメージすることの助けとなった。
他者である以上、「家庭の問題だから」と一歩踏み込んだ関わりは遠慮してしまう場面は多々ある。
専門的知識やしかるべき機関につなげる方法など、次なる支援をどうするかを熟知していることは少ない。
けれど、その一歩が助けとなることも。
事件に関することが記されている本ではあるけれど、今している仕事にも通ずる点があり深く考えさせられる。
少年による文章で印象的だったのは「人に対して望まないことがあるならば、まずは自分がそのことをしないこと」という旨の文章だ。
人に対して公平であってほしいのであれば、自分がそうする。優しくしてほしいのであれば、自分がそうする。
というように。
立場や制限など、できることが少なく影響力はないかもしれない。それでも意識して観察し、できることできる関わりを持ち続けられる大人でいたいと思った。