昔、自分が高校生だった頃、学校の先生って楽そうな仕事だと思った。
授業でわからないところがあり職員室へ聞きに行くと、談笑をしながら珈琲を飲んでいる光景もよく見た。
さらに、17時頃になると帰宅していく先生方も多かった。
受験にあたり志望理由書を丁寧に見てもらったことも、面接練習をしてもらったことも記憶にない。
まして、日々の悩みを放課後にゆっくり聞いてもらうなんてことも皆無だった。
今、私が中高一貫校の教員となり高校で担任をしているが、多忙だ。
授業準備・保護者対応・試験問題作成・入試問題作成・部活顧問・教務・校務分掌…
この他にも、悩みを持つ生徒との面談や個別対応など。職員室に戻り事務仕事ができるのは、退勤時間を過ぎた18時頃からになる。
効率が悪いのか、生徒に寄り添い過ぎなのか…
しかし、どうしたって悩みを抱え沈んだ表情の生徒に「時間がないからまた今度」とは言えない。
「効率」という言葉で片付けられないことばかりが、日々の教育現場では起きている。
何が正解かはわからないが、自分が正しいと思うことを実践しよう思う。