先日、父と母で記念日のお出かけをしたそうで写真が送られてきた。
写真を見た時、父よりも母の方が歳をとったと感じた。それは悲しい意味ではなく自然な積み重ねとしてそう思った。
私が小さい頃からの母のイメージは、エネルギッシュでイライラしていて声が大きくて、周囲からはパワフルで明るいお母さんと見られていたと思う。そして母もそう見られる自分像を忠実に演じていたと思う。
けれど、本当の母を私は知っていた。
植物が好きで家で大人しくしていることが好きな人だ。
必要に迫られて共働きという選択をしていたけれど、自由に選べる余地があれば専業主婦になっていたのかもしれない。
私の性格と母の性格は異なる。
感情的で情にあつい母と根拠を求め思考方の私。
言い合いも多く「なんでわかってくれないの?」と思うことも多々あった。
そんなこともあり三人兄弟で唯一、大学と同時に上京し一人暮らしをした。
貧乏学生だったけれど自由が手に入りのびのびできた。
本当にその選択は良かったと思っている。
自分の性格にも合っていたなと。
そんな母との関係もあり、何となく母になることに違和感と嫌悪がある。
私には良い母になる自信も成功像も見当たらない。
主人は焦らなくてもいいよと言ってくれるけれど、元々私にはそのような気持ちが欠けているのかもしれない。
それもそれで自分であり私自身だと感じているから不思議と落ち込むことない。