実家で過ごす時間が長くなると自ずと昔の思い出も蘇ってくる。
小学生の時の思い出。
我が家は共働きで、小学生の頃から自宅で留守番をすることが多かった。兄弟もいたけれど部活などで忙しく、ひとりで過ごす時間が長かった。
一方で、同じ地区に住むSちゃんは、いつもお母さんが自宅にいて仲良くしているのが羨ましかった。
常に「Sちゃん」と呼ばれていて、歳の離れたお姉さんが2人いたのだが末っ子で可愛かったのだろう。デパートに行ったり、平日でも常に母親と行動を共にしていて羨ましかったのだ。
しかし 、その子は小学校高学年の時にお父様を亡くしており、辛い思いも悲しい思いもたくさんあったと思う。だからこそ、お母さんは愛情をたくさん与え守っていたのだろうと今になれば理解できる。
何事も人にはわからない見えない苦しみが、それぞれにあるのだろう。ただ、そんなことを最近思い出す。
家の子に何かあったら許さないわよ!
私が全力で守るの!!
という気迫やガードが、ただひたすらに羨ましかった。そんな思い出。
その子のお母さんはいつもロングスカートを履いていて、お上品だったな。