実家で母とお茶をのみながら、小学生の頃の昔話をした。今だから話せることの数々。
母は「今になって初めて知った、聞いた」と驚いていた。それはそのはず。私は2歳違いの三兄弟の末っ子。母はいつも忙しそうでイライラしていることが多かった。
学校であった嫌なこと、悲しいこと、聞いてほしいこと、そんなことを言える雰囲気ではなかった。
もちろん、当時の自分にも至らず横柄な数々はあったと思う。でも、小学生だった当時の私を思い出し、かわいそうになったり、苦しかっただろうなと思ったりで胸が締め付けられた。
せめて、誰が理解しなくても、私自身だけはあの頃の自分を認めてあげて癒してあげようと思った。
もちろん、ミスも認める。
「苦しかったよね、辛かったよね」「もっとお話ししてほしかったよね、ごめんね」「もう大丈夫だよ」
そんな言葉をかけてあげよう。