幼少期を思い出すことがわりとある。
母に言わせると幼い頃の私は、いつも「〇〇ちゃんの家わね〜、〇〇に行ったんだって」と比較することばかり言っていたという印象らしい。
ごもっともだ。本当に羨ましかったからだ。
地方の田舎としては珍しく?
たまたまそのような家庭が多かったからか、専業主婦の母親と一人部屋を持つ子が多かった。
けっして豪邸やきらびやかな部屋というわけではないけれど、好きな物に囲まれて個室が用意されていることが羨ましかった。その上、いつもお母さんが家にいるなんて、どんな最高なんだと思っていた。
我が家は共働きだったし子供部屋も姉と共同だった。兄は男子ということで一人部屋が与えられていたけれど不平等だと思っていた。
学校での嫌だった出来事を聞いてほしくても母は忙しそうで、なかなか言い出せなかった。
それでも友人が多ければ良かったのかもしれないが、友好な友人関係が作れなかった。
なんだか色々とモヤモヤとした幼少期時代だったなと思う。子どもらしくないというか、あっけらかんとしていないというか…
そんなこんなだから、子どもを持ちたいと思うことがあまりない。あまり上手に育てられる自信もないし私のような子どもになったら嫌だとも思う。
あまりこの気持ちは共感されないため、今のところ主人にしか話してはいない。
過ぎたことを嘆いても仕方ないと言われるけれど、そういう子ども時代であったということやモヤモヤとしたことを忘れたくはない。
なんだか、その時代の自分を蔑ろにするようで…
もし当時の自分に出会えたら何と言うかな?
「この世の中は不平等だから仕方ないよ」と伝えるかも。そして、「でも、生きていれば良いことも良い出会いもあるかもよ」とも伝える。
自分のことを絶対に否定せず、のびのびと自由に居させてくれる主人に出会えたことはとてもラッキーだったと思うから。