小さな頃に好きだったこと、場所。
誰もいない図書室・読書・絵本・保健室・土曜日・クリスマス
よく図書室に行った。
地方の田舎の小学校図書室には、誰もおらず自分ひとりだけで、心おきなく本と向き合うことができ落ちつける所だった。
土曜日が好きだった理由は、なぜだろう?
土曜日はピアノを習っていた。学校の日とは異なるイレギュラーな雰囲気が良かったのかも。
あるいは、土曜日ということもあり家族全体、特に母親に余裕があったからかもしれない。
いつもより穏やかな空気が流れていて、夜は皆でテレビを観ていた記憶がある。
ピアノの先生の自宅は洋風で、田舎では珍しい風貌だった。
玄関にはブランドの靴箱がたくさん置いてあり、けっこう派手な先生だった。
レッスンも厳しく、あまり好きだった記憶はないけれど、クリスマス時期になるとクリスマス会を開催してくださっていた。
1000円以内でプレゼントを買いプレゼント交換をし、皆でケーキを食べ、ひとりずつ曲を発表する。
この催しが毎年楽しみだった。
このピアノ教室は中3で辞めることになった。
その後、先生は元気にしていらっしゃるだろうか。